五度の医大受験に失敗し続けた卓郎は、そのストレスからセックス依存症を患ってしまう。行き場のない欲求を向けた相手は、他でもない母・麻衣だった。40代を超えてもなお豊かな肉体を持つ麻衣は、毎日のように場所も選ばず求めてくる息子に、長年うんざりとした感情を抱えていた。それでも卓郎の手は容赦なく麻衣へと伸び、ディープキスをはじめ、フェラ、顔・胸・腋へと舌を這わせながら、ねちっこく濃密な情交が繰り返される。嫌気がさしているはずの麻衣の表情は、しかしどこか無感情で、抵抗するでもなく息子を受け入れ続けている。その姿がかえって背徳的な空気を漂わせ、ページをめくるたびに二人の関係の歪さと生々しさが増していく。裸エプロン姿で台所に立つ麻衣に卓郎が背後から絡みつく場面など、日常に侵食した異常な共依存がひたすらダラダラと、しかし圧倒的な密度で描かれる。麻衣は本当に息子を拒絶できないのか、それとも…。
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こんな人におすすめ
母と息子の禁断の関係を、ドロドロとした共依存の空気感で読ませるタイプの作品。嫌悪と受容の間で揺れる熟女母のアンビバレントな表情や、日常に溶け込んだ異常な情交のねっとりした描写が刺さる人にハマる。裸エプロンや台所セックスなど生活感あふれるシチュエーションが好きな人にも。
作品の見どころ
近親モノの中でも「母の側の感情の空洞」を軸に据えた点が本作を異色にしている。受験失敗とセックス依存という歪な動機付けが二人の関係に底なし沼的な共依存を生み出し、背徳感よりもむしろ生活に溶け込んだ異常さの気持ち悪さが読後感を支配する。麻衣の無感情な受容こそが最大の官能装置として機能しており、拒絶でも溺愛でもない曖昧な表情が読者の想像を際限なく引き延ばす。台所・日常空間を舞台にした濃密でダラダラとした情交の反復描写は、刺激の総量よりも密度と粘度で攻める作品だ。
































